和風会席料理とおばさんの会話


昼食時、母と二人だけだったので、近くの会席料理屋さんでランチすることにしました。夜だと何千円もするところですが、ランチって良いですね、一人2000円弱で満腹に。
全てが優しい味で、本当に美味しいのですが、特にお薦めなのは、写真左手前のいちじくの天ぷらです。いちじく嫌いの人でもいけるんじゃないかな。私も母もいちじく大好きなので、大好評。いちじくの甘みをほどよく引き立たせる生姜。意外な組み合わせだったけど、すごく良かった。付け合せのチリメン山椒だとか、いくらだとかも、そこらのものとは格が違う!しっかりと素材から吟味されていて、いくらも筋子からちゃんと自分で解して使っているのだとか。どれも変な嫌味のない味です。


ところで、このお店は母のお気に入り。常連さんのようなものなので、お店の奥様とも仲良しです。今日もおば様方の面白い会話を聞くことができました。
母「この前、静岡で加藤あいが出てる料理番組のプロデューサーと話す機会があってね、ここを紹介しておいたわ♪」
店の奥さん「加藤あいが出てる???どの番組かしら?何軒かテレビ取材受けたけど、加藤あいは来てないわねぇ。それっていつ頃?」
母「最近よ♪…あら?加藤あいじゃなかったかしら。かとうあい。あら、『かい』だわ。何とかかいと言う人♪」
私「もしかして、阿藤快?」
母「うーん、そうそう♪あとうかい、阿藤快。」
しばらく店の奥さんと母はプロデューサーについて普通に会話。
しばらく大人しく聞いていたけど、どうしてもつっこみたくなってしまい…、
私「加藤あい阿藤快って性別からして違うじゃん!!!」
店の奥さん「うふふふふ、これがおばさん達の会話なのよ♪このまま話が通じちゃうのよ♪」
母「ひらがなでは全部一緒でしょ?♪♪♪」
うーむ、確かに文字組成は全く同じだけど、私には理解できません。阿藤快加藤あいと思い出し間違いしていてそのまま言ってしまう母。頭には阿藤快の画像が浮かんでいるはずなのに、「かとうあい」では明らかに女性の名前。そして、何事もなかったかのように「加藤あい」を「阿藤快」に置き換えて会話を進めるお店の奥さま。大人過ぎる。つっこみたくなる私が子供なのか。おば様方ってこういう流ればかりなのだろうか。
私ももう少しで一児の母。自他共に認める「おばさん」になる日は近い。「立派なおば様」になるには、少々のことでは動じないことが必要なのかもしれない。