東京へ

今年に入ってから私の祖母の体調が安定しません。
先週、東京にノエルと行こうかと予定していましたが、既にその時祖母は息子である父を認識できなかったということで、行くのを取りやめていました。しかし、今朝、東京の叔母から、祖母が皆に会いたいと言っていると電話がありました。

私達一家はノエルと旦那の体調を考えて昨日の朝、大阪に戻る予定だったのを、もう少しのんびりできるようにと今日大阪に戻るように予定を変更していました。

運良く、意識のはっきりしている祖母に会えることになったのです。却って慌ただしくはなるけど、そんなこと関係ありません。母の運転する車に同乗させてもらいました。
GW最終日とあって、普段の何倍も渋滞することを予想していましたが、渋滞回避のためか逆に今日は高速道路がとても空いていました。首都高速までもがガラ空きでした。首都高がすいすい行けたのなんて初めての体験です。
ノエルは流石に途中からチャイルドシートに乗っていることを愚図り始め、こちらが切なくなる一言を発しました。「僕、お腹一杯食べたいよぉ」
食べ物で機嫌を取るのが一番手っ取り早いけど、食べ物をあげすぎると、逆にお腹一杯になっちゃってもう何であっても釣れなくなると考えて、長い道中なるべくスムーズに行けるようにと、食べ物を小出しにしていた時の一言です。
まぁ、渋滞のなかったお陰で、それでも何とか祖母の家に到着しました。


両親はここ数か月の間、週に2回も日帰りで東京に車で行っています(両親の体もとても心配になりますが)。こんなに道が空いていたのは初めてだそうです。


祖母は体はもう弱り切っていましたが、頭ははっきりとしていました。ノエルが顔を出すと「ノエルちゃん、来てくれたんだね。ありがとう。握手しよう」って言ってくれました。ノエルのこともノエルの名前までもしっかりと記憶していました。数日前からは予想できない好転です。

祖母は、しっかりとした口調で話していました。夢をたくさん見たと言っていました。「今では夢だったのか現実だったのかわからなくなっちゃったんだけど」と言って、ひ孫のノエルや私達孫が昨日この家に会いに来たのか聞いてきました。祖母は朦朧とした意識の中で、私達が会いに行くことになるのがわかっていたのではないかという気がしました。こういう時期では何かそういう力があってもおかしくないような気がしました。


祖母は薬もたくさん服用していて眠いようだし、体力もあまりないので、話せた時間はとても短いけど、来て良かった。