結納と専門家

hazel-eyes2008-05-10

病み上がりですが、今日は妹の結納という大事な日なので、静岡の実家までノエルを連れて行ってきました。
ノエル、おじいちゃんおばあちゃん(私の両親)とおじちゃん(弟)に会えて喜んでいるようでした。というより、お気に入りの場所(大きな冷蔵庫と大きなホワイトボードのあるところ)でやたらたくさんあるマグネットを貼ってははがし、貼ってははがしで綺麗に整列させては眺めて大喜びで遊んでいました。

ところが、今日は曾おばあちゃん(私の祖母)がいて、祖母が現れるとノエルの人見知り炸裂です。祖母は、東京在住でノエルが会うのは2回目。やっぱりここの家の人じゃないってわかるんだろうか。
たいして興味もないテレビに夢中になって(る振り)、身動きひとつしなくなってしまいました。
そこへ、妹と将来の旦那様家族登場。妹には大丈夫だったんだけど、家族の方は一瞬ちらっと向いただけで、後は目を伏せ、頭を下げて、私にしがみついてコアラ状態になり…。

ノエルが固まっている間に結納は無事終了。みんなで歓談。
その後、食事処に移動。

ノエルも食べられる物ばかり。ノエルも私のをつまんだり、お弁当(義母が持たせてくれた)を食べたり。だんだんみんなにも慣れてきて、やっと声が出るようになりました。

抹茶や玉露を飲みに、玉露の里へ移動。
ノエル、ここではレーズンクラッカーをつまみます(持ってきたアレルギー対応のおやつ)。私の横でおとなしく座ってたので、私は写真を撮りにちょっと席を立ちました。それでも大人しく座っていました。うーん、良かった♪

ところが、お茶をたててくれる人やら何やらに「大人しいねぇ」「良い子だねぇ」「お行儀がいいねぇ」だなんだかんだと言われて、ノエル、次第に辛くなってきたようです。
私の家族や妹の旦那の家族から「うん、本当だねぇ。」なんて一気に注目を浴びてしまった瞬間があって、その時に顔がうわっと歪み、我慢していたのが一気に噴き出してしまったようです。
ノエルにしてみれば、「ママが離れただけでも嫌なのに、それでもやっと我慢してたんだから、みんな僕に構わないでよぉ。」と言ったところでしょうか。
私の所にしがみつき、ひっくひっく悲しそうに泣き初めてしまいました。

機嫌を直しにそこの庭で鯉に餌やり。

ノエルの位置からは鯉が見えなかったようで最初は「え?」って顔してたけど、途中から嬉し顔に。良かった良かった。

お腹一杯だけど、丁子屋という自然薯で有名なお店へGo。ここ、よく行くんだけど、とっても美味しい。麦御飯が特に好きです。広重の絵の題材ともなった(東海道五十三次に登場する)由緒正しいお店。昔は麦飯にそこらで取れた山芋なんて、身分の低い者の食事だったんだろうけど、今では立派なメニュー。

家帰って、妹の旦那の家族がホテルに行ったら、ノエルとっても元気になりました(祖母は帰宅後すぐに就寝)。でも、まだちょっと時間があるからと、ホテルから皆さん戻ってきました。
すると、さっきのノエルはどこへやら。意気消沈。額が床につく程頭を下げてしまいました。で、「ノエルちゃん」っていくら呼んでも、その格好から動かず。
仕方ないか。
ノエルちゃん、ご苦労様でした。今日一日よく頑張ったね。

ところで、今日のみんなとの話はとっても面白かった。
妹の旦那のお父様は私の大学の先輩(しかも学部も同じ。同じ先生を知っていたり、建物の構造までわかる)で、土壌に詳しくって(特に乾燥土壌)、私の父の専門が古代オリエントで、現在乾燥地帯。全く分野の異なる二人の専門家の話があるところで融合して、とても興味深かった。そして、そんな風に語れるものがあるというのが格好良く見えました。
私も、今、大学院に戻って来たことだし、再びそういうマニアックな世界に飛び込んだのだから、二人のように語れる人になりたいな。そして、二人のように博学になりたい。